チベット映画特集上映「映画で見る現代チベット」が、東京・岩波ホールで開催されている。「草原の河」(15)、「巡礼の約束」(18)のソンタルジャ監督最新作「ラモとガベ(原題)」(19)を日本初上映するほか、ペマ・ツェテン監督の「タルロ」(15)など7作品を一挙上映。同ホールで4月2日まで開催後、全国巡回上映される。
最新作「羊飼いと風船」(19)が日本公開中のペマ・ツェテン監督作品は、劇場未公開の「タルロ」、「オールド・ドッグ」(11)を上映。ソンタルジャ監督は「ラモとガベ(原題)」、「巡礼の約束」、「草原の河」、「陽に灼けた道」(11、日本劇場未公開)の4作品。さらに、中国で約300万人を動員したチャン・ヤン監督のロードムービー「ラサへの歩き方 祈りの2400km」(15)も上映する。
3月13日にはソンタルジャ監督がオンラインで観客との質疑応答に参加。20日にはソンタルジャ監督作品の字幕を翻訳した松尾みゆき氏のトークショーも予定されている。
主催の映画配給会社・ムヴィオラは「『失われていく伝統』や『共同体と個人』は現代チベット映画に欠かせないテーマ。さらに『日常を支えるチベット仏教』、『女性と子ども』などの切り口でチベット社会を見つめ、映画人と映画の歩みを考えたい」としている。
(文・遠海安)
チベット映画特集上映「映画で見る現代チベット」は4月2日(金)まで東京・岩波ホールで開催後、全国巡回上映。作品の詳細や上映スケジュールは公式サイトまで。
http://moviola.jp/tibet2021/?fbclid=IwAR1EzRff_usij0Afh31sDCWqw-6N-azf34HarXcIZhTKsvlkJBCYIP_NC1g
作品写真:
「ラモとガベ(原題)」(c)GARUDA FILM
「タルロ」(c)Mani Stone Pictures