2009年06月01日

「チョコレート・ファイター」 最強美少女ヒロイン、誕生!

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 見た目は弱々しげな美少女が、実はずば抜けた戦闘能力の持ち主で、悪人どもを完膚なきまでに打ち砕く。「マッハ!」(03)でアクション映画の常識を打ち破ったタイのプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が、「トム・ヤム・クン」(05)以来3年ぶりに放つ新作「チョコレート・ファイター」。美しきヒロインが、スタントにもワイヤーにもコンピューター・グラフィックス(CG)にも頼らず、生身の体のみを使って、文字通りリアルなアクションを繰り広げる、興奮度100%のアクション・ムービーだ。

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 舞台はタイ。日本ヤクザと現地マフィアとの対立が激化する中、日本の大物ヤクザであるマサシ(阿部寛)が、マフィアの首領であるナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)の情婦・ジン(“ソム”アマラー・シリポン)と恋に落ちる。ジンはマサシの身を案じて帰国させるが、その時すでにジンはマサシの子を妊娠していた。

 生まれた娘は、マサシの母国にちなみゼン(禅)と名付けられる。脳に発達障害を持つゼン(“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン)だったが、持って生まれた反射神経と身体能力に磨きをかけ、卓越したファイターへと成長。白血病に冒された母親・ジンの治療費を工面するため、かつてジンがマフィアに貸した金の回収を始める。だが、黙って金を返してくれる相手ではない。ゼンとマフィアとの激烈なバトルの火ぶたが切られた――。

 とにかくアクションの迫力が半端ではない。ヒロイン役のジージャーは、この映画のために4年間の特訓を受けたそうだが、俊敏かつ柔軟な身体を生かしたアクロバティックな格闘シーンは圧巻の一語。また、ジージャーの父親に扮する阿部寛は日本刀でマフィアと対戦、こちらもなかなかのカッコよさだ。

 本編終了後に流されるメイキング映像は、ヒロインをはじめケガ人が続出し、医師が手当てをする様子を生々しく記録。“スタントなし、ワイヤーなし、CGなし”が事実であることを証明している。

(文・沢宮亘理)

×××××

「チョコレート・ファイター」(2008年、タイ)

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン、阿部寛、ポンパット・ワチラバンジョン、“ソム”アマラー・シリポン

5月23日、新宿ピカデリーほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://www.chocolatefighter.com/

作品写真:(c)2008 sahamongkolfilm international all rights reserved. designed by pun international
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