2011年02月20日

「愛してる、愛してない」 ヒョンビン会見 入隊前の最終作 メディアの注目熱く

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 韓国のイム・スジョン、ヒョンビン主演「愛してる、愛してない」(英題:Come Rain, Come Shine)のメディア向け試写会と記者会見が2月14日、ソウル市内で行われた。来月兵役のため入隊を控えたヒョンビンは、韓国内での最後の公式スケジュール。メディアの注目も熱いものとなった=写真、チョン・ジウク撮影。

 原作は井上荒野の短編小説「帰れない猫」(角川ハルキ文庫「ナナイロノコイ」収録)。「チャーミング・ガール」(05)、「素晴らしい一日」(08)のイ・ユンギ監督が映画化した。20日まで開催中のベルリン国際映画祭コンペティション部門にノミネートされている。主人公は結婚5年目の夫婦。別の男性のもとに行こうとしている妻と、それを静かに見送ろうとする夫の3時間を描く。

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結婚5年の夫婦 “別離”の前の3時間
 冒頭は、出張する妻と彼女を空港に送る夫の車中のシーン。なにげない調子で「家を出る」と告げる妻に、怒るでもなく問い詰めるでもない夫。途切れ途切れの会話が続く。次に、舞台は二人の家に移る。妻が家を出る日、夫はいつもと同じように妻のためにコーヒーをいれ、妻の荷作りを手伝う。妻はそんな夫にかすかないらだちを感じつつ、やるせない思いを持て余している。外は川が増水するほどの豪雨だ。そこに隣家の猫が迷い込み、二人の間の空気が微妙に揺れる。果たして、これが本当に二人の最後の日になったのだろうか。

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イ・ユンギ監督、独自のカメラワーク健在 
 猫の飼い主夫婦のほかには誰も登場しない。物語のほとんどは妻と夫の感情のひだを描くことに費やされる。豪雨を言い訳にぐずぐずと出発を延ばす二人の複雑な心情が、これでもかというほど丁寧に描かれる。

 イ監督が「チャーミング・ガール」で見せた執ようなカメラワークは健在だった。二人の表情をアップでじっくりと追い続け、演技なのか素なのかわからない境地に俳優を追い込む演出方法は、若手スターの二人には新鮮だったのだろう。ヒョンビンは「監督に言われた通りに演じたが、どうしたら感情を表現できるか悩んだ。もどかしく思ったこともあった」、イム・スジョンは「ほかの映画ではできないことができた。難しかったけれど楽しい現場だった」と振り返った。冒頭の車中のシーンも約10分間に及ぶワンカット撮影。二人は代わる代わるNGを出したという。ヒョンビンは「撮影前から不安だったが、相手に合わせて演技する面白さを知った」と話した。

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ヒョンビン「別れについて考える機会に」
 「観客にどう見てもらいたいか」との質問に、ヒョンビンは「見どころが多い映画ではなく、ひょっとしたら退屈だと思われるかもしれない。だが、誰にでも別れにまつわる感情はある。その感情のままに見れば何かを感じてもらえるはず。(この映画を)別れについて考える機会にしてほしい」とメッセージを送った。

 監督と主演二人は映画祭参加のため、翌15日にベルリンに向けて出国した。このため14日の会見が韓国での入隊前最後の公式の席になったヒョンビンは「スクリーンで皆さんにごあいさつできてよかった。一生懸命頑張ってきます」と力強く言い、ステージを降りた。

 「愛してる、愛してない」は、韓国で3月3日に公開される。

(文・芳賀恵)
posted by 映画の森 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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