2011年03月02日

ゆうばり映画祭閉幕 グランプリは韓国SFコメディー「エイリアン・ビキニの侵略」

ゆうばり映画祭閉幕.jpg

 北海道夕張市で開催されていた第21回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は2月27日に閉幕式を行い、オフシアター・コンペティション部門のグランプリに韓国の「エイリアン・ビキニの侵略」を選んだ。雪景色の中で映画関係者と市民、観客がともに楽しんだ幻想的な映画祭は、1年後の再開を誓って幕を閉じた。

「エイリアン・ビキニ」オ・ヨンドゥ監督(右)ら.jpg

 “自主映画の祭典”ともいえるオフシアター・コンペ部門は、夕張市の財政破たんで中断に追い込まれた同映画祭が、復活の目玉企画として2008年にスタート。今年は347本の応募作品から9作品がノミネートされていた。「エイリアン・ビキニ」は“街の守り神”を自称する青年が謎の美女の誘惑をはねのけ、地球を救おうとするSFアクションコメディー。独創性が高く評価され、外国作品では初のグランプリ受賞となった。グランプリ作にはスカパー! から次回作の製作支援金200万円が贈られる。オ・ヨンドゥ監督(36)は「商業映画のスタッフを10年以上務めた後、低予算の自主映画を作ってきた。そろそろ自分の商業映画を撮りたいと思っていたので非常にうれしい」と喜びを語った。

ゆうばり映画祭審査委員.jpg

 審査委員特別賞には、パレスチナで盗まれたスバル・レガシィをめぐるヒューマンコメディー「ピンク・スバル」、北海道知事賞には太く短い人生を生きる男の物語「バイオレンスPM」が選ばれた。

 審査委員長は林海象監督。審査委員は女優の片桐はいり氏、韓国のナ・ホンジン監督、ゆうばり映画祭と姉妹関係にある韓国・富川国際ファンタスティック映画祭のキム・ヨンビン執行委員長、米テキサスファンタスティック映画祭プログラミングディレクターのティム・リーグ氏が務めた。

エイリアン・ビキニの侵略.jpg

ピンク・スバル.jpg

バイオレンスPM.jpg 

<オフシアター・コンペティション部門 受賞作>
●グランプリ
「エイリアン・ビキニの侵略」(韓国)オ・ヨンドゥ監督
●審査委員特別賞
「ピンク・スバル」(イタリア・日本・イスラエル・パレスチナ)小川和也監督
●北海道知事賞
「バイオレンスPM」(日本)石原貴洋監督

(文・写真 芳賀恵)

写真1:会場前で参加者らが記念撮影=北海道夕張市で2月26日
写真2:グランプリ受賞作「エイリアン・ビキニ」のオ・ヨンドゥ監督(右)と俳優たち
写真3:雪景色を背に顔をそろえた(左から)片桐はいり、キム・ヨンビン、塩田時敏プログラミングディレクター、林海象、ティム・リーグ、ナ・ホンジンの各氏
写真4:「エイリアン・ビキニの侵略」=以下映画祭事務局提供
写真5:「ピンク・スバル」
写真6:「バイオレンスPM」
posted by 映画の森 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゆうばり国際映画祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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