第16回釜山国際映画祭が10月6〜14日、観客のべ19万6000人を集めて開催された。
コンペティションのニューカレント部門には、アジア各国から13作品が出品。最高賞のニューカレント賞はイランのモルテザ・ファルシャバフ監督の「嘆き(原題:Mourning)」とフィリピンのロイ・アーセナス監督の「Nino」が受賞した。もう一つのコンペ部門、フラッシュフォワード部門の最高賞はイタリアのグイド・ロンバルディ監督の「LA-BAS―A Criminal Education」が受賞した。
同時開催のアジアンフィルムマーケットでは、企画コンペのAPMプロジェクトを開催。最高賞となる釜山賞に、熊切和嘉監督の「私の男」が選ばれた。
一方、映画祭は今年からメーン会場を新設の専用施設「映画の殿堂」に移した。鳴り物入りの施設だが、クロージングセレモニーの行われる14日朝から降った雨で雨漏りが発生。会場が水浸しになり、スタッフが総動員で復旧する騒動があった。現地報道によると、今年の映画祭に間に合わせるため急ピッチで完成させたため、建設後のチェックがおろそかになっていたという。アジア最大の映画祭を掲げる釜山映画祭としては、やや寂しい再出発となった。
今年は日本から妻夫木聡、オダギリジョーらも参加。韓国からアン・ソンギ、チャン・ドンゴン、ソ・ジソブ、チャン・グンソクら俳優たちも駆け付け、屋外イベントや舞台あいさつでファンと交流。映画祭に花を添えた。
編集部注:「映画の森」では今後、注目作の監督・出演者らの記者会見、舞台あいさつの模様を随時掲載します。
(文・芳賀恵 写真・岩渕弘美、遠海安)
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1:オープニング作品「ただあなただけ(英題:Always)」の(左から)ソ・ジソブ、ハン・ヒョジュ、ソン・イルゴン監督
2:中国・香港映画「武侠」の(左から)ピーター・チャン監督、タン・ウェイ、金城武
3:韓国映画「サニー」の出演者たち
4:「高地戦」の(右から)イ・ジェフン、コ・ス
5:「ワンドゥギ」の(右から)キム・ユンソク、ユ・アイン
6:「桃の木」の(右から)ク・ヘソン監督、ナム・サンミ
7・8:特別イベント「イースト・ミーツ・ウエスト」に登場した(右から)チャン・グンソク、ローガン・リーマン
9:新設された釜山市「映画の殿堂」
10〜14:メーン会場となった釜山のリゾート地・海雲台(ヘウンデ)ビーチの屋外特設会場や映画館
15〜16:最高賞のイラン映画「嘆き」とフィリピン映画「Nino」(いずれも同映画祭事務局提供)



