2012年07月05日

2012年台北映画祭 国際青年監督賞・最優秀作品賞に「Hanaan」 韓国系ウズベキスタン人、ルスラン・パク監督に栄冠

2012年台北映画祭授賞式.jpg

 今年で14回目となる「2012年台北映画祭」が、台湾台北市・中山堂をメーン会場に開催されている。コンペティション部門の「国際青年監督賞」授賞式が7月4日行われ、最優秀作品賞は韓国系ウズベキスタン人のルスラン・パク監督作品「Hanaan」が獲得した。パク監督は「今回の受賞を今後の励みにしたい」と語った(作品名はいずれも原題)。

「Hanaan」のルスラン・パク監督.jpg

 今年は7月21日までの期間中、世界各地の約170作品を上映する。「国際青年監督賞」部門には、オープニング作品の「女朋友。男朋友」(楊雅普<с刀Eヤーチェ監督)など12本が出品された。審査員特別賞はトルコ映画「Beyond the Hill」(エミン・アルペル監督)、観客賞は台湾映画「逆光飛翔」(張栄吉監督)が受賞。スペシャル・メンションはいずれも女性監督の作品で、カナダの「Night#1」(アン・エモンド監督)、インドネシアの「The Mirror Never Lies」(カミラ・アンディニ監督)が選ばれた。

「女朋友。男朋友」(右から)張書豪、鳳小岳、桂綸鎂、張孝全.jpg 「逆光飛翔」(右から)張榕容、黄裕翔、張栄吉監督.jpg

 最優秀作品賞を受賞した「Hanaan」はパク監督の長編デビュー作。約3万ドルの低予算で撮影された。韓国系ウズベキスタン人の麻薬捜査官が、上司の裏切りで辞職し、転落する過程を描く。ウズベキスタンの乾いた空気、俳優たちの骨太な演技が印象的な作品だ。審査員は「全編を通して力が満ちあふれ、かつ簡潔で強烈な作品。男性主人公の表現力、監督の演出力が突出していた」と評価した。パク監督は上映後の質疑応答で「俳優には台本を渡さず、現場で状況を説明しながら撮っていた。私は映画をあまり見ないタイプ。特に撮影中は他の作品は一切見ない」と演出手法を話した。

伊勢谷友介監督.jpg 「星空」林書宇監督(右)、林暉閔.jpg

台北映画祭開幕式典.jpg 映画祭主席の張艾嘉(右)、映画祭大使の謝欣穎.jpg

 授賞式では映画祭主席を務める監督・女優の張艾嘉(シルビア・チャン)がトロフィーを授与。審査員は台湾の王童(ワン・トン)、鄭文堂(チェン・ウェンタン)、韓国のキム・テヨン、中国の王小帥(ワン・シャオシュアイ)、スウェーデンのリューベン・オストルンド監督が務めた。また、初日6月29日の開幕式典には、特集上映が組まれた伊勢谷友介監督も参加した。

(文・写真 遠海安)

写真1:2012年台北映画祭授賞式に顔をそろえた監督・審査員ら=いずれも台北市中山堂で7月4日
写真2:国際青年監督賞・最優秀作品賞を受賞した「Hanaan」のルスラン・パク監督=同
写真3:オープニング作品「女朋友。男朋友」の(右から)張書豪(チャン・シューハオ)、鳳小岳(リディアン・ボーン)、桂綸鎂(グイ・ルンメイ)、張孝全(ジョセフ・チャン)=以下同6月29日
写真4:「逆光飛翔」(右から)張榕容(チャン・ロンロン)、黄裕翔、張栄吉監督=同
写真5:伊勢谷友介監督
写真6:「星空」の林書宇(トム・リン)監督(右)、林暉閔(リン・フイミン)
写真7:開幕パーティーに参加した関係者ら
写真8:映画祭主席の張艾嘉(シルビア・チャン・左)、映画祭大使の謝欣穎(シェ・シンイン)

映画祭の詳細は「2012年台北映画祭」公式サイトまで。

http://www.taipeiff.org.tw/
posted by 映画の森 at 11:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。