
2000年代香港犯罪映画の傑作3本を集めた特集上映「ニュー香港ノワール・フェス」が8月11日、新宿武蔵野館でスタートする。
ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トー合作
上映されるのは、ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トー監督がリレー形式で仕上げた「強奪のトライアングル(原題:鐵三角)」、人気歌手でもあるレオン・ライがイメージをがらりと変えた「コンシェンス 裏切りの炎(原題:火龍 FIRE OF CONSCIENCE)」、アンソニー・ウォンとリッチー・レンが顔を合わせた「やがて哀しき復讐者(原題:報應 PUNISHED)」。
中でも「強奪のトライアングル」は、1980〜90年代香港映画黄金期を支えた3監督が、それぞれの持ち味を生かしつつ一つの物語をつないでいく。主演のルイス・クー、サイモン・ヤム、中国を代表する演技派のスン・ホンレイのアンサンブルにも注目だ。
レオン・ライ、イメージ一新
「コンシェンス 裏切りの炎」は、妻を亡くした失意の刑事をレオン・ライが好演。無精ひげにもっさりした風貌で、従来のスマートなイメージを返上。激しいアクションにも挑戦している。監督は「ビーストストーカー 証人」、「密告・者」のダンテ・ラム。スピーディーで骨太な演出が光る。


「やがて哀しき復讐者」は、香港映画界きっての個性派、アンソニー・ウォンと、ジョニー・トー作品などで独特の存在感を見せるリッチー・レンが共演。親子愛と因果応報が焦点の犯罪映画となっている。
(文・遠海安)
「強奪のトライアングル(原題:鐵三角)」(2007年、中国・香港)
監督:ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トー
出演:ルイス・クー、サイモン・ヤム、スン・ホンレイ
「コンシェンス 裏切りの炎(原題:火龍 FIRE OF CONSCIENCE)」(2010年、中国・香港)
監督:ダンテ・ラム
出演:レオン・ライ、リッチー・レン、ビビアン・スー、リウ・カイチー、ミシェル・イエ
「やがて哀しき復讐者(原題:報應 PUNISHED)」(2011年、中国・香港)
監督:ロー・ウィンチョン
出演:アンソニー・ウォン、リッチー・レン、キャンディ・ロー、ジャニス・マン
8月11日、新宿武蔵野館で一挙公開。作品の詳細、上映スケジュールは公式サイトまで。
http://3hknoirfes.net/
作品写真:
「強奪のトライアングル」(C) 2007Milkyway Image(HK)Ltd
「コンシェンス 裏切りの炎」(C) 2010 Media Asia Films(BVI)Ltd.All Rights Reserved.
「やがて哀しき復讐者」(C) 2011 Media Asia Films(BVI)Ltd.All Rights Reserved.