2013年03月16日

「ダイナソー・プロジェクト」 ドキュメンタリー風恐竜パニック アフリカ舞台に迫力満点

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 世界的動物学者で冒険家のジョナサンは、アフリカ・コンゴの秘境に伝説の生物“モケーレ・ムベンベ”を探す旅に出る。しかし、機体はジャングルで突然消息を絶ち、ジョナサンは調査隊もろとも密林に投げ出される──。

 「ダイナソー・プロジェクト」は、カメラの主観映像を再編集したドキュメンタリー風フィクション──いわゆる“モキュメンタリー”作品だ。魔女伝説を取り上げた「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)が火付け役となり、心霊現象がテーマの「パラノーマル・アクティビティ」(2010)、感染ものの「REC レック」(2007)など、ホラー映画の一ジャンルとして定着した。今回はアフリカを舞台にした恐竜もので、これまでになく新しい切り口といえよう。

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 アフリカの川で、ビデオテープが入ったリュックサックが回収される。中には調査隊がジャングルに投げ出され、恐竜の攻撃を受けつつ、必死で逃げる様子が映っていた。

 1970〜80年代に人気を博した日本のテレビ番組「川口浩探検隊」シリーズを楽しんだ世代にはすんなり入ってくるノリだ。川口氏率いる探検隊が、世界の秘境に踏み入り、未知の生物に遭遇する。冒頭に「映像は一切加工していない」とテロップが入るが、信じる観客は誰もいないだろう。「ダイナソー・プロジェクト」はモキュメンタリー映像をベースに、CG(コンピューター・グラフィックス)で作った精巧な恐竜が疾走。登場人物の視点で“驚愕の体験”が語られる。

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 調査隊の“目”になるのは、高性能の小型カメラだ。ある時は暗視カメラとなって闇夜を監視。ある時は無線機となって恐竜の居場所を知らせる。隊員が恐竜の首に取り付け、“恐竜目線”で見た映像は映画史上初。突っ込みどころはあるものの、シンプルな物語とサービス精神、迫力満点の映像に満足だ。

(文・藤枝正稔)

「ダイナソー・プロジェクト」(2012年、英国)

監督:シド・ベネット
出演:マット・ケイン、リチャード・ディレイン、ピーター・ブルック、ナターシャ・ローリング

2013年3月16日、シネクイントほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://dinosaurproject.jp/

作品写真:(C)Dinosaur Productions Limited / Moonlighting Dino Productions 2011
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posted by 映画の森 at 16:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 英国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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