イタリア映画の新作13本を一挙上映する「イタリア映画祭2013」が4月27日、東京・有楽町で開幕した。同日行われた開幕式で、ドミニコ・ジョルジ駐日イタリア大使は「作り手がそれぞれの視点で、希望をもって現代イタリアを描いている。今後も映画を通じ、日本との協力が深まることを願います」とあいさつした。
さらに、イタリア文化会館のジョルジョ・アミトラーノ館長が「映画は旅で冒険だ。行き先は有名観光地ではない。作品を通じ、今日のイタリア人の感性や心情、ガイドブックにはない内面景色を見られるでしょう」と語った。
また、中産階級の貧困問題を取り上げた「綱渡り」のイヴァーノ・デ・マッテオ監督は、同日上映後の質疑応答で「イタリアでは今、“新貧困層”が増えている。月収1200ユーロ(約15万3000円)前後で、仕事をかけもちして家族を養わなければならない人々だ。精神的貧困と知性の流出も深刻」と話した。
今年で13回目。「輝ける青春」(03)のマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督による「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」、「ゴモラ」(08)のマッテオ・ガッローネ監督の「リアリティー」などが上映される。
(文・写真 遠海安)
「イタリア映画祭2013」は2013年4月27〜29日、5月3〜6日に東京・有楽町朝日ホール、5月11〜12日に大阪・ABCホールで開催される。作品の詳細、上映スケジュールは公式サイトまで。
http://www.asahi.com/italia/2013/
写真:開幕式に参加した監督、俳優ら=東京・有楽町で4月27日



