北朝鮮映画界に初めて密着したドキュメンタリー映画「シネマパラダイス★ピョンヤン」が2014年3月8日、渋谷シアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される。
映画が国家のプロパガンダに利用される北朝鮮。大の映画好きだった金正日(キム・ジョンイル)総書記は、平壌に広大なオープンセットを備えた撮影所を建設。日本、中国、韓国などの古い街並みが再現され、今も年間100本のペースで作品が撮影されているという。
「シネマパラダイス★ピョンヤン」は、そんな北朝鮮映画を生み出す映画人に密着。エリートが集まる平壌演劇映画大学の学生たち、巨大なスタジオで撮影に忙殺されるベテラン監督など、北朝鮮映画製作の裏側を映し出す。
メガホンを取ったのは、シンガポールのジェイムス・ロン、リン・リー監督。取材は2009年から長期滞在4回、約2年に及び、当局による監視や映像の検閲など、さまざまな障害を乗り越え完成させた。
日本公開決定を受け、両監督は「撮影対象は『演じている』と多くの人が言うだろう。正しく振る舞うよう命じられていることは、想像するに難くない。しかし、辛抱強く様子をうかがいながら、彼らのむき出しの姿をとらえた瞬間はあると思う。何が真実で、本当か。観客が判断してほしい」とコメントを寄せた。
(文・遠海安)
「シネマパラダイス★ピョンヤン」(2012年、シンガポール)
監督:ジェイムス・ロン、リン・リー
2014年3月8日、シアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。
http://cinepara-pyongyang.com/
作品写真:(c)Lianain Films
【シンガポールの最新記事】



