
韓国の俳優チョ・ジョンソクが2014年2月14日、東京都内で記者会見とファンミーティングを開催した。4月に予定されているドラマ「最高です!スンシンちゃん」の放送開始、ファンクラブ発足を記念しての来日となった。
1980年生まれの33歳。2004年にミュージカル俳優としてデビュー。12年の映画「建築学概論」のコミカルな役で注目され、「最高です!スンシンちゃん」では人気アイドルのIU(アイユー)と共演。今年はヒョンビン主演の歴史映画「逆鱗」の公開も控えている。
「最高です!スンシンちゃん」では芸能事務所社長役。クールに振る舞うものの、どこか抜けていて憎めないキャラクターを好演した。「少しプライドが高く、かっこつけようとするのに、なかなかかっこよくならないところが自分に似ている。かわいい魅力が出るよう役作りをした」と語った。

韓国では“国民の妹”と呼ばれ、大人気のIUとの共演。周りからは羨望ややっかみの言葉がかけられたという。キスシーンの撮影は、雨で撮影が何度も延期に。「天もやきもちを焼いているのかと思った」と話し、会場の笑いを誘っていた。
ミュージカルからキャリアを始め、デビュー10周年を迎えた。ドラマ、映画と活動の場を広げているが「どんな形でも演技は変わらない。ミュージカルはライブなので、観客と一緒に呼吸して楽しむ。映画やドラマは映像が残り、コレクションとして価値がある。舞台以上に細部にこだわれる点もいいと思う」と持論を展開した。
6月28日公開の「観相師」(13)では、韓国を代表する実力派ソン・ガンホと共演した。初の時代劇で「メークなど準備に時間がかかった」と苦労したそう。今年公開予定の「逆鱗」は、朝鮮時代の王暗殺を描く作品。自分の役を「当時の暗殺者。劇中かなりの人数を殺している」と語った。
「最高です!スンシンちゃん」は2014年4月21日(月)、WOWOWプライムで放映がスタートする。
(文・写真 岩渕弘美)