2014年04月28日

「それでも夜は明ける」マックィーン監督来日 黒人監督初の米アカデミー作品賞 「機会があれば誰でも達成できる」

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 今年の米アカデミー賞最優秀作品賞受賞作「それでも夜は明ける」のスティーブ・マックィーン監督がこのほど来日し、東京都内で舞台あいさつした。黒人監督として初めてアカデミー作品賞を受賞した監督は「黒人でも白人でもアジア人でも、背景に関係なく機会があれば誰でも達成できる」と語った。

 19世紀半ばの米国を舞台に、奴隷制度の過酷さをリアルに描いた同作。アカデミー賞では作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を制した。受賞を振り返って監督は「疲れました(笑)。作品(の企画)が始動してから本当に長い道のりだった。賞取りレースから降りたいと思うこともあった」と本音を吐露した。

 しかし、奴隷制に対する人々の関心の高さを目の当たりにし「改めて活発に議論する機会になり、報われたと思う。私は表現者として、単純に答えられない疑問を投げかけ、そのテーマと人々の橋渡しをすることが仕事と思っているからだ」と語った。

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 彫刻家、写真家としても活動し、美術界でも高い評価を得ている監督。これまで何度も訪れている日本について「パリと同様に東京はとても触発される。デザインや街並みが素晴らしい。(日本人の)会話の方法も興味深い。相手の話をきちんと聞く姿勢を持っている。私の周りはいつも自分の話をする人ばかりなので、とても新鮮(笑)」と話した。

 さらに、監督と同じ英ロンドン出身で、フェルナンド・メイレレス監督作「ブラインドネス」(08)など海外作品への出演経験もある女優、木村佳乃が特別ゲストとして登場。「それでも夜は明ける」について、木村は「たくさんのことを考えさせられた。現実に起きた出来事だなんて信じられない。(アカデミー助演女優賞を獲得した)ルピタ・ニョンゴさんの演技も真に迫り、素晴らしかった」と絶賛した。

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 また、黒人監督として初めてアカデミー作品賞を獲得したことは「うれしいが驚くべきことではない。黒人でも白人でもアジア人でも、背景に関係なく機会があれば誰でも達成できるはず。だからあえて『それがどうした』と言いたい」と強調した。

「それでも夜は明ける」(2013年、米・英)

監督:スティーブ・マックィーン
出演:キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマッティ、ルピタ・ニョンゴ、ブラッド・ピット、アルフレ・ウッダード

TOHOシネマズみゆき座ほかで全国公開中。作品の詳細は公式サイトまで。

http://yo-akeru.gaga.ne.jp/

作品写真:(C)2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l All Rights Reserved.
posted by 映画の森 at 13:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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