2014年07月03日

2014年台北映画祭、最優秀作品賞に韓国映画「10分」 非正規社員の日常を活写

台北映画祭受賞者.jpg

 台湾台北市で開催中の2014年台北映画祭で、コンペティション部門「国際青年監督賞」の受賞作品が7月2日発表され、最優秀作品賞に韓国の「10分(原題)」(イ・ヨンスン監督)が選ばれた。

 「10分」は社会的、経済的プレッシャーにさいなまれる若い男性非正規社員の日常を描く。イ監督は授賞式で「受賞は思いがけず驚いた。台湾の皆さんの反応は熱烈で感謝している」と語った。

 受賞理由は「監督は小さな世界にとらわれた人物の行動や反応をとらえ、生活の苦しみの中へ観客を引き込んだ。社会に生きる苦痛を的確に表現し、観る者の心を震わせた」。昨年の釜山国際映画祭でも観客賞など2賞、4月の香港国際映画祭で国際批評家協会賞を獲得している。

「10分」イ・ヨンスン監督.jpg

 映画祭は今年で16回目。若手の発掘を目指すコンペ部門には、日本の「祖谷物語 おくのひと」(蔦哲一朗監督)、台湾の「共犯」(張榮吉=チャン・ロンジー=監督)など12作品が出品。審査員は熊切和嘉監督ら5人が務めた。

(文・遠海安)
タグ:記者会見
posted by 映画の森 at 10:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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