2012年04月16日

「捜査官X」 金城武×タン・ウェイ×ピーター・チャン監督語る 「武侠映画は中国文化の一部」

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2011年10月9日、第16回釜山国際映画祭の招待作品部門「ガラ・プレゼンテーション」で、中国の時代劇アクション「捜査官X(原題:武侠)」が上映され、主演の金城武、湯唯(タン・ウェイ)、陳可辛(ピーター・チャン)監督が記者会見した=写真。初の本格アクション挑戦に、チャン監督は「武侠映画は中国文化の一部。私も子供のころから見て育ち、影響を受けてきた」と語った。

※編集部注:2011年11月13日付記事を再掲載します。

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清朝末期の中国雲南省を舞台とした「捜査官X」。侠客の過去を隠して生きる男(甄子丹=ドニー・イェン)とその妻(タン・ウェイ)、村で起きた殺人事件を調べる捜査官(金城武)、犯罪組織のボス(王羽=ジミー・ウォング)を巡り、アクションとサスペンスが絡み合う時代劇大作だ。「片腕ドラゴン」(72)などで一世を風靡した往年のカンフー・スター、ジミー・ウォングの“怪演”も見どころとなっている。

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監督生活をスタートさせた香港時代、「君さえいれば 金枝玉葉」(94)、「ラブソング」(97)などの名作を生み、現在は中国に拠点を移し活動するチャン監督。初の本格アクション挑戦について「私はカンフー映画を見て育った。“武侠映画”は中国文化の一部で、中国人の共通体験。過去に観た作品には、間違いなく影響を受けている」と説明。1960〜70年代に一時代を築いた張徹(チャン・ツェ)監督、姜大衛(デビッド・チャン)、狄龍(ティ・ロン)の名を挙げ、「意識したのは彼らの作品。子供時代の記憶にはいつも彼らの映画がある」と話した。

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日本でも公開された「イップ・マン 葉問」(10)など、ここ数年主演作が目白押しのドニー・イェンが、今回はアクション監督も兼任している。現場での様子について、金城武は「ドニーは主演俳優、アクション指導、一人の“武侠家”の1人3役をこなした。非常に念入りに、丁寧に準備して臨む姿が印象的だった」と振り返った。今回は「ウィンター・ソング」(05)、「ウォーロード 男たちの誓い」(07)に続き、3度目のピーター・チャン作品出演となる。これまでの俳優人生を振り返り、「いつも現場で表れるもの、アイデアや動きを享受できるよう、自分のすべきことに全力を尽くしたい。一本一本撮り終えるごとに、違った感覚をつかんでいきたい」と意欲を示した。

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チャン監督「中国映画界は大作が席巻。今後は作品の地域化が進むだろう」

最近では「孫文の義士団」(09)など、中国資本による大作の製作も手掛けるチャン監督。アジア映画界の今後について「中国の映画館へ行くと、10スクリーンのうち8つはハリウッドの同じ超大作をかけている。小さくてもいい作品がヒットする動きも出てきているが、巨大資本の大作が圧倒的に強い。それは問題でもあり、それぞれの国の作り手には厳しい状況で、変化を期待してもいる。しかし、将来的には映画のローカル化、地域化が一層進むと思う」と述べた。

また、10年に続き釜山映画祭参加となったタン・ウェイは「今年も釜山で誕生日(10月7日)を迎えられてうれしい」と話していた。

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(文・写真 遠海安)

「捜査官X」(2011年、香港・中国)

監督:ピーター・チャン
出演:ドニー・イェン、金城武、タン・ウェイ

4月21日、新宿ピカデリーほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://sousakan-x.com/

作品写真:(C)2011 We Pictures Ltd. Stellar Mega Films Co., Ltd. All Rights Reserved.
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2012年04月03日

「ビースト・ストーカー 証人」 黒い油 灰色の霧 雲間の光

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 「ものを作る工場には、たくさん機械があります。世の中のほとんどの人は、有名メーカーの機械は手入れをして、大事に使い続けるでしょう。でも、隅に置いてある名もない機械は、壊れたら新しいものに替えられるだけです。実をいうと、この古ぼけた機械は長く気に留められず、金属疲労を感じ始めていました。今回の受賞は、僕に油を差してくれた。これでまだしばらくは、動くことができそうです」

 2009年2月、第15回香港電影評論学会大奨の授賞式。20年を超す俳優人生で初めての大きな賞──主演男優賞を受賞した張家輝(ニック・チョン)は、感激のあまり泣きじゃくり、自分を機械にたとえて感謝の言葉を述べた。工場の隅の古い機械。こびりついた油と埃。いつかは捨てられる予感──「ビースト・ストーカー 証人」(08)で演じた孤独な誘拐犯は、黒い油と埃がなければ、存在しなかったかもしれない。

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 警官上がりのニック・チョンは、“体の頭がいい”。トレーニングや訓練では身につかない、持って生まれた身体的なセンスの良さが確かにある。そんな隠れた引き出しを開けたのは、杜h峰(ジョニー・トー)監督だった。「“間”をつかむ感覚が抜群だ」と絶賛したジョニー・トーは、初めて起用した「ブレイキング・ニュース」(04)で、刑事の彼をひたすら走らせた。続く「エレクション」(05)では、手だれの梁家輝(レオン・カーフェイ)相手に、黙って白いレンゲをこなごなに砕き、ばりばりと“食べさせた”。これが平凡な俳優なら、無言のシーンで「体で話す」ことができない。ジョニー・トーは動と静の対照的な場面で、彼のずば抜けた身体能力を映像で見せたのだ。

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 受賞作の「ビースト・ストーカー 証人」は、ニック演じる少女誘拐犯を、謝霆鋒(ニコラス・ツェー)演じる刑事が追う。少女の母の張静初(チャン・チンチュー)、ニコラスの上司を演じる廖啓智(リウ・カイチー)ら芸達者が脇を固める。ニコラス渾身の演技は、最後まで息もつかせない。スピード感あふれる展開と切れの良い演出で、ぐいぐい観客は引っ張られていく。この作品でもやはり、ニックの「間をつかむ力」が、いかんなく発揮される。香港・北角(ノースポイント)の雑踏を舞台に、後半4分にわたる逃走シーン。追いすがるニコラスを、歩道橋上に置き捨てる一瞬の間。現金輸送車の銃を奪い取り、振り向きざまに発砲する一瞬の間。百分の数秒の空白が、画面に見えない台詞を置いていく。

 しかし、それ以上に画面を支配したのは、ニック演じる誘拐犯の、重く、灰色の霧のようにじっとりのしかかる、圧倒的な敗北感だった。男はほとんど言葉を発しない。取れないガラスの破片で眼を濁らせたまま、黙って誘拐を請け負い、少女をさらい、部屋に監禁する。一筋の情も見せず、淡々と仕事を片付けていく。饒舌で熱い刑事と対照的に、誘拐犯の憂鬱は、ぬぐってもとれない曇りのように、見る側に覆いかぶさってくる。

 まとわりつく霧。それは彼自身が抱えてきた、黒い油と埃なのではないだろうか。ニック自身は気付いているのか。無意識なのか。もし、意識的に腹の底に手を突っ込み、観客に差し出しているとしたら──私は恐るべき演じ手の成長を、目の前に見ているのかもしれない。

 ラストシーン。誘拐犯は濁った右目で、空を見上げる。雲間から漏れる太陽の光。きっと同じ明るさを、授賞式壇上のニック・チョンも、目に受け止めていただろう。

(文・遠海安)

「ビースト・ストーカー 証人」(2008年、香港)

監督:林超賢(ダンテ・ラム)
出演:謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、張家輝(ニック・チョン)、張静初(チャン・チンチュー)、廖啓智(リウ・カイチー)

4月7日、シネマスクエアとうきゅうほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://beaststalker.net/

作品写真:(C)2008 Emperor Classic Films Company Limited All Rights Reserved.
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2011年11月19日

「新少林寺 SHAOLIN」 カンフー映画の金字塔、新たな人間ドラマに

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 中華民国初年。辛亥革命で清朝は倒れたものの、西洋の侵略や戦乱で国は乱れ、軍人が私利私欲の争いを繰り広げていた。部下に裏切られた一人の将軍が、最愛の娘を失ったことで少林寺に入門。人々を救おうと立ち上がった──。出演は劉達華(アンディ・ラウ)、謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、成龍(ジャッキー・チェン)。監督は「ジェネックス・コップ」、「コネクテッド」の陳木勝(ベニー・チャン)だ。1982年、ジェット・リー(当時は李連杰=リー・リンチェイ)主演で製作されたカンフー映画の金字塔「少林寺」から29年。21世紀版はリメイクではなく、新たな人間ドラマとして完成した。実在の「少林寺」が初協力した作品だ。

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 戦乱で命を落とした兵士や民間人を、手厚く葬る少林寺の僧侶たち。そこへ寺に逃げ込んだ将軍を追い、軍人たちが乗り込んでくる。助けようとする僧侶たちの目の前で、命乞いを無視して撃ち殺すのが将軍・候杰(アンディ・ラウ)だ。無慈悲な軍人と弱者を救う僧侶の姿が、冒頭で対照的に描かれる。

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 そんな候杰にも大切な妻・願夕(範冰冰=ファン・ビンビン)と、愛してやまない一人娘の勝男がいた。候杰は義兄弟・宋虎将軍の息子と勝男の婚礼を利用し、戦利品を手に入れるため宋虎の暗殺を企てる。しかし暗殺計画は見抜かれ、腹心の曹蛮(ニコラス・ツェー)にも裏切られ、候杰は命を狙われる。妻と娘をかろうじて逃がすものの、娘は馬車にはねられ、重傷を負ってしまう。命からがら逃げた候杰は少林寺に駆け込むが、娘は命を落とす。

 命乞いをする将軍を射殺し、義兄弟暗殺をたくらむ冷酷無残な候杰。やがて候杰は部下に裏切られ、娘を亡くし、お尋ね者になってしまう。軍人という特権階級にいた男が、奈落の底まで落ち、絶望の中寺に逃げ込む。しかし、かつて少林寺を冒とくした男に、僧侶たちは反発。候杰は行き場を失う。そんな候杰を救うのが、厨房係の梧道(ジャッキー・チェン)だ。出家の覚悟を決めた候杰は、梧道の前で髪を切り落とし、入門を申し出る──。

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 「少林寺」の世界観を重視しながら、裏切りと因縁の物語、アクションを両立。煩悩にまみれた候杰が、入門で悟りを開き、崇高な場所に導かれる。そんな候杰とは対照的に、悪に徹するキャラクターが曹蛮だ。クライマックスは曹蛮の軍隊が寺になだれ込み、僧侶たちと死闘。少林拳とワイヤー・アクションがミックスされ、ダイナミックに戦いが描かれる。僧侶たちは少林拳と「棍」と呼ばれる鉄棒で立ち向かうが、軍の銃器に圧倒され次々命を落とす。

 “破壊の美学”を追求するチャン監督は、ロケ地に作った少林寺のセットも徹底的に壊す。尋常でない火薬と爆薬を使い、寺が倒れる姿をスローモーションを多用し映し出す。見るも無残な姿になった寺と無数の死体を見て、曹蛮はやっと自分の愚かさに気づく。僧侶たちが新天地を求めて旅立つ姿に、信仰を忘れた現代人へのメッセージを感じた。

(文・藤枝正稔)

「新少林寺 SHAOLIN」(2010年、香港・中国)

監督・製作:ベニー・チャン
出演:アンディ・ラウ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ジャッキー・チェン

11月19日、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://shaolin-movie.jp/

作品写真:(c)2011 Emperor Classic Films Company Limited All Rights Reserved
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2011年10月06日

「アクシデント 意外」 “偶然は偽装できる” 妄想におびえ 自滅する殺し屋

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 人や車でごった返す香港の街。ビルの窓ガラスが割れ、落下した破片を頭から浴びた男が死亡した。偶然の事故のように見える。しかし、実は巧妙に仕組まれた計画殺人だった。犯人は、ブレイン(ルイス・クー)、太っちょ(ラム・シュー)、女(ミシェル・イエ)、おやじ(フォン・ツイファン)の4人グループ。闇の組織から指令を受けて、ターゲットとなる人物を“事故死”させるプロの殺し屋たちだ。

 完璧なトリックと、絶妙なチームワーク。彼らに死角はないはずだった。ところが、次の殺人を遂行中、予想外のアクシデントに見舞われる。仲間の一人である太っちょが“事故”に巻き込まれ、死亡してしまったのだ。しかも、同じその日に、ブレインはアパートの自室を何者かに荒らされてしまう。

 ブレインの胸に疑念が湧き上がる。太っちょの死は事故などではなく、殺人だったのではないか。プロの殺し屋がほかにも存在し、自分たちを狙っているのではないか。冷徹な殺人者の心に芽生える疑心暗鬼。焦燥が募り、妄想がふくらむ。さらに、かつて妻が自分の身代わりになって殺された事件の記憶が甦り、彼は精神的に追いつめられていく――。

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 殺し屋が別の殺し屋の影におびえ、自滅していくプロセスを描いた、異色のサスペンス「アクシデント 意外」。ガラス破片による殺人、電車の高架線を利用した感電死など、序盤のショッキングな描写を、まずは堪能してほしい。だが最大の焦点は、主人公であるブレインが平静を失い、錯乱し、過剰反応していく姿を、心理サスペンスとして展開した中盤以降だ。

 偶然は偽装できる。それを誰より知るがゆえに、あらゆる偶然を疑わずにはいられず、ブレインは偶然に翻弄されていく。いわば偶然をコントロールしてきたブレインが、今度は逆に偶然からコントロールされていく。その皮肉な状況の中で、冷徹な殺し屋の理性が狂い、常軌を逸していく様子が、緊迫感をもって描き出されており、一瞬たりとも画面から目が離せない。

 監督は「ドッグ・バイト・ドッグ」(06)のソイ・チェン。そしてプロデューサーとして参加しているのが、チェン監督の師匠にあたるジョニー・トーだ。タイトルとなった「アクシデント 意外」は、「ザ・ミッション 非情の掟」(99)、「エグザイル 絆」(06)など、ジョニー・トー監督作品を特徴づける重要なコンセプトの一つ。ジョニー・トーの強い影響が感じられ、トー監督のファンにとって見逃せない作品となっている。

(文・沢宮亘理)

「アクシデント 意外」(2009年、香港)

監督:鄭保瑞(ソイ・チェン)
出演:古天楽(ルイス・クー)、任賢斉(リッチー・レン)、葉璇(ミシェル・イエ)、馮淬帆(フォン・ツイファン)、林雪(ラム・シュー)

10月8日、新宿武蔵野館ほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。

http://www.accident-igai.net/

作品写真:(c)2009 Media Asia Films(BVI)Ltd.All Rights Reserved.
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2011年04月19日

第30回香港アカデミー賞(香港電影金像奨) 作品賞に「ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘(打擂台)」

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 第30回香港アカデミー賞(香港電影金像奨)が4月17日発表され、最優秀作品賞に「ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘(打擂台)」が選ばれた。最優秀監督賞は徐克(ツイ・ハーク)監督が9年ぶりに獲得。最優秀主演男優賞は謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、最優秀主演女優賞は劉嘉玲(カリーナ・ラウ)がいずれも初受賞した。

 「ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘(打擂台)」は、ベテランカンフー俳優によるアクションコメディー。往年のカンフースターの陳観泰(チェン・カンタイ)と梁小龍(ブルース・リャン)の活躍、伝説の師匠に扮した泰迪羅賓(テディ・ロビン)の“怪演”が楽しい作品だ。作曲家、歌手としても活躍するテディ・ロビンは、最優秀助演男優賞、オリジナル映画音楽賞をダブル受賞した。

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 ツイ・ハーク監督は大ヒット作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」(91)以来の監督賞受賞。対象となったSF時代劇「狄仁傑之通天帝國(原題)」は、美術賞、衣装賞を含め6部門を制した。

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 受賞者結果は以下の通り。邦題後ろの()、≪≫は原題。

・最優秀作品賞
「ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘(打擂台)」

・最優秀監督賞
徐克(ツイ・ハーク)≪狄仁傑之通天帝國≫

・最優秀主演男優賞
謝霆鋒(ニコラス・ツェー)「密告者(線人)」

・最優秀主演女優賞
劉嘉玲(カリーナ・ラウ)≪狄仁傑之通天帝國≫

・最優秀助演男優賞
泰迪羅賓(テディ・ロビン)「ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘(打擂台)」

・最優秀助演女優賞
邵音音(スーザン・ショウ)「ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘(打擂台)」

・最優秀新人賞
陳奐仁(ハンジン・タン)≪李小龍≫

・最優秀脚本賞
彭浩翔(パン・ホーチョン)、麥曦茵(ヘイワード・マック)「恋の紫煙(志明與春嬌)」

・最優秀撮影賞
鮑徳熹(ピーター・パウ)≪孔子決戰春秋≫

・最優秀編集賞
張嘉輝「イップ・マン 葉門(葉問2)」

・最優秀美術賞
趙崇邦≪狄仁傑通天帝國≫

・最優秀衣装賞
余家安(ブルース・ユー)≪狄仁傑通天帝國≫

・最優秀アクションデザイン賞
洪金寶(サモ・ハン)「イップ・マン 葉門(葉問2)」

・最優秀オリジナル映画音楽賞
泰迪羅賓(テディ・ロビン)、韋啓良「ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘(打擂台)」

・最優秀オリジナル映画歌曲賞
「Hear To Stay」≪東風破≫ 恭碩良(ジュン・コン)

・最優秀音響効果賞
王丹戎、趙楠≪狄仁傑通天帝國≫

・最優秀視覚効果賞
李庸基、南相宇≪狄仁傑通天帝國≫

・最優秀新進監督賞
莊文強(フェリックス・チョン)≪飛砂風中轉≫

・最優秀アジア映画賞
「告白」(日本、中島哲也監督)

(文・遠海安、写真・長谷川恵美)

写真1:作品賞の「ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘」の面々=いずれも香港で4月17日
写真2:チョウ・ユンファ(右)から祝福されるツイ・ハーク監督(中央)
写真3:主演男優賞のニコラス・ツェー
写真4:主演女優賞のカリーナ・ラウ
写真5:助演男優賞のテディ・ロビン(右)
写真6:助演女優賞のスーザン・ショウ(中央)
写真7:新人賞のハンジン・タン
写真8:妻で女優の張柏芝(セシリア・チャン)と現れたニコラス・ツェー
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